医療脱毛と美容脱毛の違いについて解説
岡田佳子医院HOME コラム レーザー脱毛は何回すればいい?効果を実感できる回数の目安
レーザー脱毛を受けた方のなかには、効果が実感できないと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、レーザー脱毛の効果は回数や施術をする箇所など、さまざまな要因で変わります。
そこで本記事では、レーザー脱毛を行う回数の目安や、効果が実感できるまでに差がある理由などを解説します。
レーザー脱毛をこれから受けている方、または効果を実感できていない方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
レーザー脱毛で効果を実感できる回数の目安としては、おおよそ5~8回ほどだといわれています。
レーザー照射による脱毛は、何度かに分けて行うことが一般的です。
約5回でセルフケアが楽になると実感しやすくなり、約8回でほとんど手入れをしなくてもよいという状態になります。
もちろん、体質や肌の状態、施術箇所などによって実感できる度合は変わってきますが、平均的な回数の目安として覚えておくとよいでしょう。
▼こちらの記事では医療脱毛の施術期間について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
レーザー脱毛の効果が出る回数は、人によって違いがあります。
ここからは、効果が出るまでの回数に違いが出る主な理由を4点解説します。
レーザー脱毛の仕組みは、発毛組織に専用のレーザーを照射して破壊することにより、毛を生やさないようにします。
しかし、人の体には毛周期と呼ばれる毛が自然に生え変わるサイクルがあります。
サイクルのなかでも、毛が成長する段階である成長期にレーザー脱毛をしなければ、効果が発揮されなくなるのです。
成長期のタイミングは毛穴によってバラバラであるため、1度照射したとしても成長期に入っていない毛穴があれば、再度毛が生えてきます。
そのため、脱毛は毛周期のタイミングにあわせて何度か照射を行わなくてはいけないというわけです。
毛周期とは、体の毛が生え変わるサイクルを指します。
毛は、意図的に抜かなくても自然と抜け落ちて新しい毛が生えてきます。
人の体はこのサイクルを一生涯続けていき、体質や毛穴の状態にもよりますが、場合によっては毛が抜けたまま生えてこない場合もあります。
毛が抜けてから新しい毛が生えるまでの期間は、部位にもよりますが短いものだと4か月程度、長いものだと2年以上になるものもあります。
ただし毛周期は一定ではなく、さまざまな要因によって周期が乱れるので注意が必要です。
毛周期のサイクルは大きく4つの段階に分かれており、それぞれ「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」を経て毛が生え変わります。
成長初期では細胞が分裂して毛が皮膚のなかで作られ始める段階です。
成長期はさらに毛の成長が進み、皮膚の外に毛が出ている状態となります。
退行期に入ると、毛の成長は止まり自然と毛が抜けやすい状態へと変わります。
毛が完全に抜け落ちて、次の毛が生え始めるまでの準備期間が退行期です。
毛周期のサイクルは具体的に把握できるものでもなく、毛穴によっても周期が変わります。
レーザー脱毛の効果が出る回数は、施術する部位によっても大きく異なります。
以下に、それぞれの部位に対して効果が得られる回数の目安をまとめました。
部位別レーザー脱毛の効果が出る回数の目安
|
セルフケアが不要になる回数 |
完全脱毛できる回数 |
全身 |
約8回 |
10回以上 |
わき |
約5回 |
6回以上 |
顔 |
約8回 |
10回以上 |
手足 |
約5回 |
6回以上 |
おなか・背中 |
約5回 |
8回以上 |
Vライン |
約5回 |
6回以上 |
Iライン・Oライン |
約8回 |
10回以上 |
お尻 |
約5回 |
6回以上 |
上記の表より、レーザー脱毛で完全に脱毛ができる回数の目安としては、6~10回以上となります。
特に、全身や顔などは脱毛に必要な回数が多いため、長期的に通院する必要があるでしょう。
毛の質によっても、レーザー脱毛の効果は変わってきます。
脱毛で照射されるレーザーには、毛に含まれるメラニンに吸収されやすい特性をもち、吸収されたレーザーは熱へと変換されて発毛組織を破壊します。
つまり、毛が太く黒々としているほどに吸収できるレーザーは多くなり、脱毛の効果が高まるというわけです。
逆に吸収できるレーザーが少ないと脱毛効果は低くなるため、基本的に産毛の脱毛は回数を繰り返す必要があります。
太い毛の場合、レーザーを吸収できる面積が大きくなるため、その分脱毛効果も高くなりやすいです。
また、毛量が多い方や毛が濃い方も同様の理由で高い効果を得られるでしょう。
ただ、レーザー脱毛は毛穴が熱をもちやすくなるため、太い毛などは痛みを感じる場合もあります。
毛をつくる細胞をもつ毛根は、体の部位によって深さが変わります。
毛根が深いと、レーザーが行き届かずに十分な脱毛効果が得られない場合があるのです。
たとえば、わきにある毛は皮膚から2~3.5mmほどのところに毛根があるため、比較的脱毛がしやすい傾向があります。
しかし、口周りのひげや産毛は、皮膚から4.2mm~4.5mmと深いところに毛根があるので、熱量が毛根まで行き届かずに効果が薄くなります。
毛根が深い部位の場合、何度も照射をしなくては効果が得にくいため、顔の脱毛は回数が多くなるというわけです。
前述したとおり、照射されたレーザーは毛のなかにあるメラニンに吸収されて脱毛効果を発揮します。
そのため、メラニンが少ない白髪や産毛はレーザーによる脱毛効果が低くなってしまいます。
特に白髪はメラニンがほぼなくなっている状態であるため、基本的にレーザー脱毛ができません。
白髪を永久脱毛する場合は、ニードルを使った脱毛方法のみとなるので、注意しましょう。
脱毛で照射されるレーザーは、皮膚に含まれるメラニンにも反応する場合があるので、日焼けや色が濃い部分があるときは効果が低くなってしまうことが考えられます。
場合によってはやけどや痛みを感じるケースも多々あるので、注意が必要です。
肌のトラブルにもつながるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
日焼けした肌は皮膚のなかにメラニンを含んでいる状態となるため、レーザーが吸収されて痛みややけどを引き起こすことがあります。
肌に負担をかけないようにするためには、レーザーの出力を落として照射するしかありません。
その結果、脱毛効果は半減するため日焼けした肌の脱毛は回数が必要となります。
基本的に白い肌のほうがレーザー脱毛の効果を高めやすいので、脱毛期間中は日焼け対策を行うようにしましょう。
人によっては体にあざがある場合や、色素沈着を起こして肌の色が濃い方もいらっしゃるでしょう。
特に乳輪はもともと色が濃いことがほとんどなため、レーザーによる脱毛が難しいケースがあります。
その場合は、ニードルによる脱毛を行うしかありませんので、脱毛したい部位をあらかじめピックアップして調査しておくとよいでしょう。
脱毛で使われるレーザーは、主に3つの種類に分かれます。
ここからは、それぞれのレーザーの特徴について、詳しく解説していきます。
レーザー脱毛で最も古くから使われています。
アレキサンドライトレーザーは、メラニン色素に反応しやすいという特性をもち、日焼けをした肌や色黒の方にはおすすめできません。
二の腕や背中などの毛は脱毛することにより、脱毛する前より毛が太くなったり、密度が上がったりする硬毛化が起こりやすいといわれ、
二の腕や背中、うなじ、もみあげには適していない為、注意が必要です。
硬毛化が起こると治りにくい為、当院では使用していません。
ヤグレーザーは、毛根が深い部分までレーザーが届きやすい特性をもちます。
毛根の深い顔回りや、硬くなった毛の脱毛によく使われています。
メラニン色素に反応しにくいため、日焼けした肌や色黒の方でも使える反面、痛みが強いため全体的な脱毛にはあまり向いていません。
そのため、ほかのレーザーと併せて使われることが多く、ほかのものでは脱毛できない部分の補助的な役割をもちます。
深い部分までレーザーが届くため、ほかの種類よりも照射した際の痛みが強い傾向にあります。
ダイオードレーザーは、一番ポピュラーで痛みや副作用が少なく、効果が高いため最も使用されています。
さらに、ショット式はメラニン色素に反応して脱毛を行うため、毛が濃い方でも高い効果を得られるでしょう。
蓄熱式は日焼けした方や色黒の方にも照射でき、痛みが少ないことで最近大変人気を高めています。
ダイオードはアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの中間の波長を有し副作用や痛みが一番少なく、
かつ効果が高いです。
この記事では、レーザー脱毛について紹介しましたが、レーザー脱毛以外にも施術方法が存在します。
▼こちらの記事では施術方法の1つのニードル脱毛について解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
当院ではショット式と蓄熱式の両方のレーザー脱毛を、痛み、毛量、毛の質に合わせて行っています。
ショット式は特殊な冷却装置でレーザーの痛みを軽減させます。どうしても痛い方には麻酔クリームの使用をおすすめします。
痛みを少なくする為、蓄電式がキッズ脱毛やVIOの脱毛、男性のひげの脱毛に非常に人気があります。
肌にトラブルや悩みを抱えている方でも、皮膚科的に根治的治療を並行してレーザー脱毛が可能です。
医療レーザー脱毛を京都市周辺でお探しの方はぜひご相談ください。
脱毛は肌トラブルにお悩みの方や、治療をご検討中の方はぜひ一度京都市の皮膚科岡田佳子医院までご来院ください。
岡田佳子/OkadaKeiko
略歴
1992年 大阪医大皮膚科入局後名古屋分院皮膚科国内留学し美容皮膚科のパイオニア故早川律子先生の指導の下、美容皮膚科を専攻
1995年 『皮膚科 岡田佳子医院』開院
数多くの女性週刊誌「miss家庭画報」「25ans」「VOCE」に取り上げられ、TV番組「ミヤネ屋」「NHKニュース」などに出演。
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