中高生の脱毛事情についてと、医療脱毛時のメリットデメリットを解説
岡田佳子医院HOME コラム 蓄熱式脱毛の効果についてメリット・デメリットで解説
脱毛方法と聞くと「レーザー」や「光脱毛」を思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、それだけではありません。実は、脱毛方法にはさまざまな種類があり、「蓄熱式脱毛」もその中の1つです。
本記事では、蓄熱式脱毛についてしりたい方に向けて、蓄熱式脱毛の効果についてメリットとデメリットで解説いたします。
Contents
蓄熱式脱毛とは、優しい出力のレーザーや光の脱毛機器を連続で照射し、徐々に毛根にダメージを与えるまたは破壊する施術です。別名「SHR式脱毛(SuperHairRemoval)」と呼ばれています。
これまで脱毛は、痛みが生じるといった課題がありましたが、蓄熱式脱毛の開発により、痛みがほとんど出ない脱毛施術が可能となりました。
蓄熱式脱毛はなぜ痛みがほとんどないのか、その答えは「照射する対象」にあります。通常、脱毛は毛根や毛根の中にある「毛母細胞(髪の生成にかかわる細胞)」にアプローチしていますが、毛根は頭皮の神経に近いため、痛みが発生します。
しかし、蓄熱式脱毛は毛根よりも上に位置する「バジル領域(髪の生成を指示するところ)」にアプローチしています。よって、強い熱が必要でないことや神経から離れていることから、痛みの軽減が実現できているのです。
ちなみに、蓄熱式脱毛はわずか60度ほどしかなく、200度にもなるレーザーよりもはるかに低い温度です。
蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーや光の熱を連続して照射し、バルジ領域に熱を蓄積させて徐々に破壊する仕組みとなっています。髪の生成にかかわる組織を破壊するため、発毛の阻止効果や抑制効果が得られます。
蓄熱式脱毛も熱破壊式脱毛も同じダイオードレーザーですが、全部で4つの違いがあります。
1つ目の違いは、「アプローチする場所」です。バルジ領域にアプローチする蓄熱式脱毛に対し、熱破壊式脱毛は毛根の深いところにある毛母細胞や毛乳頭にアプローチします。
2つ目の違いは、「照射方法」です。蓄熱式脱毛は、肌を滑らせるように低出力の脱毛機器を動かして連続照射しますが、熱破壊式脱毛は強出力を単発で照射します。
3つ目の違いは、「白髪や金髪への作用」です。蓄熱式脱毛は白髪や金髪といった色素が薄い毛にもアプローチできますが、熱破壊式脱毛はメラニン色素が薄い毛には反応しないためアプローチできません。
4つ目の違いは、「日焼け肌への対応」です。蓄熱式脱毛は低出力なので日焼けした肌にも対応していますが、熱破壊式脱毛の場合、日焼けの程度によっては施術を断られるケースがあります。高出力のレーザーは高熱なので、日焼けした肌にあてるとやけどを負うリスクが上がるためです。
蓄熱式脱毛のメリットは全部で4つあります。
以降で詳しくご説明いたします。
蓄熱式脱毛は痛みやリスクが少ないメリットがあります。肌が弱い方や痛みに弱く、今まで医療脱毛を受けられなかった方でも施術が受けられやすいです。また、脱毛を受けるにあたって気になるダウンタイムも、リスクが少ないことから気になりにくくなるでしょう。
基本的に、脱毛は毛周期(髪が生まれ変わるサイクル)に合わせて施術をしなければならないため、時間がかかります。しかし、蓄熱式脱毛は、熱破壊式脱毛と比べて短時間で効率よく脱毛が完了します。
普段仕事や家事で忙しく、短時間で施術を終えたい方に向いているでしょう。
通常、脱毛施術は日焼けしてまもない肌や色素沈着で黒くなった肌では受けられません。ですが、蓄熱式脱毛はメラニンに反応するのではなく、バルジ領域へにアプローチして脱毛を促すため、どのような肌でも照射可能です。
蓄熱式脱毛は、従来のレーザー脱毛機では難しい産毛や細い毛にも効果があります。メラニンに反応するレーザー脱毛の場合、産毛や細い毛または金髪に反応しないため、毛が残ってしまう課題がありました。
しかし、蓄熱式脱毛は蓄熱することにより産毛や細い毛にも十分な熱を与えられるため、効果が高いとされています。今までスッキリ感を感じなかった方であっても、満足がいく肌へ仕上げられるでしょう。
蓄熱式脱毛は出力が足らない状態になりにくいため、硬毛化のリスクが低いといったメリットがあります。
硬毛化とは、レーザーの照射が原因で引き起こされる減少で、文字通り毛が濃く固くなります。詳しい原因はまだわかっていませんが、出力が足らないレーザーがかえって毛根を刺激し、引き起こされるとされています。
実際に、従来のメラニン色素に反応するレーザーを使用した際、産毛や色素の薄い毛は硬毛化しやすいといったデータがあります。
このことから、蓄熱式脱毛は「硬毛化のリスクが低い」と考えられるようになりました。
▼こちらの記事では、硬毛化についてご紹介していますので、気になる方はぜひご参照ください。
蓄熱式脱毛のデメリットは全部で3つあります。
以降で詳しくご説明いたします。
蓄熱式脱毛のデメリットには、「毛がすぐには抜けない」ことが挙げられます。熱破壊式脱毛と比べるとパワーが優しく、またアプローチをする場所がバジル領域であるため、脱毛が完了するまでに時間がかかります。個人差はありますが、毛が抜けるまでに約1〜3週間はかかるでしょう。
また、効果の実感がゆっくりであるため、熱破壊式のようにはっきりとした実感がなく、不安になる方もいるかもしれません。そういった面も、デメリットといえるかもしれません。
蓄熱式脱毛は、「剛毛や根深い毛への効果に関しては従来式脱毛に劣る」といったデメリットが挙げられます。
照射方法が弱い出力を連続照射し、蓄熱する仕組みとなっているため、剛毛や根深い毛への効果は熱破壊式脱毛の方が優れているといえるでしょう。しかし、トラブル肌や日焼け肌、色黒肌、痛みに弱い人については、蓄熱式脱毛の方が効果的です。
実は、海外の研究機関によって、それが証明されています。研究機関の文献によると、色黒肌に対して蓄熱式の方が効果的であり、色白肌に対しては若干従来式脱毛の方が効果的であると記されています。
蓄熱式脱毛は白髪にも効果的であるとされてきましたが、最近になり、白髪への効果は期待できないと判明しました。
蓄熱式脱毛は脱毛レーザー機器と同様、髪のメラニン色素に反応しています。そのため、メラニン色素がない白髪にはアプローチできないのです。
現在、白髪にも効果が得られる脱毛方法は「ニードル脱毛」のみです。
蓄熱式脱毛は、1回目でも減毛効果がありますが、5回以上で脱毛効果を実感するでしょう。個人差はありますが、5回前後の施術で毛量が半分にまで減り、お手入れが楽になります。毛量の様子みながら、5回以上を目安に考えて通ってみてください。
▼こちらの記事ではレーザー脱毛目安回数について詳しく解説した記事になります。あわせてご覧ください。
蓄熱式脱毛に向いている人は、全部で6つ挙げられます。
近年、メリットが多いことから蓄熱式脱毛は注目を浴びはじめ、全国展開しているクリニックにおいては導入するケースが増加している傾向にあります。
向いている方に多く当てはまる方は、蓄熱式脱毛も視野にいれて脱毛方法を検討してもいいのではないでしょうか。
蓄熱式脱毛をしらない方もまだまだ少なくありませんが、脱毛業界では注目を浴びはじめている画期的な施術機器です。
痛みが少ない方がいい方をはじめ、肌トラブルや費用の心配がある方、産毛もきれいにしてつるすべを実現したい方は、ぜひ蓄熱式脱毛も検討してみてください。
岡田佳子医院では、痛みが少ないレーザー脱毛機を導入しています。永久脱毛してつるすべ肌になりたいけれど痛みが心配といった方も、お気軽にご相談ください。
京都市下京区のみならず近隣地域にお住まいの患者さんからも多くの治療のお問い合わせをいただいております。
岡田佳子/OkadaKeiko
略歴
1992年 大阪医大皮膚科入局後名古屋分院皮膚科国内留学し美容皮膚科のパイオニア故早川律子先生の指導の下、美容皮膚科を専攻
1995年 『皮膚科 岡田佳子医院』開院
数多くの女性週刊誌「miss家庭画報」「25ans」「VOCE」に取り上げられ、TV番組「ミヤネ屋」「NHKニュース」などに出演。
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